2022年12月の「ビジネス塾」が開催された


今年・2022年の最後となるナレッジプラザ の「ビジネス塾」に参加した。ラストの講座は塾長である佐藤等さんが講師。タイトルは「ドラッカーに学ぶ人間学〜『ドラッカーに学ぶ人間学』の読み方・活かし方」だ。佐藤さんが致知出版社(東京)から今年の4月に上梓した本に関する包括的な内容であった。

 

スタートの話は「ドラッカーが求めてきたものとは何か?」ということ。それは「継続と変革の相克への関心」であるという。つづいてきたものと、大きく変わるものとの間に起こる争いのような思い。ドラッカーの年譜を用いながら、1918年に第一次世界大戦が終わり、ナチスドイツの全体主義を経験したことに思いを発することなどを解説された。大戦の終わりは「継続の時代の始まり」であり、やがて「断絶の時代」が訪れ、今は知識社会という新たな継続の時代の始まり期であると指摘された。

 

つづいては「ドラッカーに学ぶ、自己修練と継続学習=自己の継続づくり」について。どうすれば人物を養えるか。それは、人物に学ぶ・歴史に学ぶ・古典に学ぶということ。すぐれた人物に私淑せよ、と喝破された。その上で、なんのために学ぶのかを明確にすべきだと。1)順逆を超えるために学ぶ 2)気質を変えるために学ぶ 3)自分のいる一隅を照らすために学ぶ 

講演の最後は佐藤さんご自身の年譜を公開して、『ドラッカーに学ぶ人間学』本との関連、対応する章について話された。本筋とはちょっと離れるが、佐藤さんの時間への投入量のことに見入ってしまった。それは、公認会計士試験に使った時間が、7,000時間ということ。いま、ドラッカー研究にのべ2万時間以上は投入しているという事実。さて、わたしの場合は何に集中して時間を費やしているのだろうか。今一度、振り返ってみたいと思わされた次第。

2022年の年末を迎え、あらたな年に思いを馳せるこのごろ。大変刺激を受けるお話であった。ノートには気づきのメモがいっぱいになった。


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